◆更新情報◆

2013年09月24日

蕪村顕彰全国俳句大会 盛会裡に終わる

 文學の森と共催して、9月22日(日)午後1時から開催した初の「蕪村顕彰全国俳句大会・第7期表彰式」は、会場の市立淀川小学校多目的室の定席150人を超える参加者があり、盛り上がりの中で始まりました。  冒頭の主催「蕪村顕彰俳句大学」の川原俊明学長の開会挨拶につづいて、東京支社から駆けつけて頂いた共催の「文學の森」の林誠司編集長にも、開催の挨拶を行って貰いました。

 つづいて、ご来賓11名のご紹介をした後、恒例の「特別講演」に移りました。
 講演者はいつもの村田正博蕪村生誕300年記念事業委員長(大阪市立大学教授)でした。

 演題は、<めぐり読めども「ももすもも」>というもので、与謝蕪村の面白い俳句が存在したことについて述べられました。こんな面白い表現の俳句があったのかと、大きな関心が集まりました。

 このあと、まず「一般の部」の「入賞句の発表と選評」から始めました。今回「全国俳句大会」への全国応募作品の「選考」を担当された4名による異例の「合評」という形でおこなわれました。演壇の前に4人の選考者が椅子に座わられ、お互いに入賞句1句づつ「選評」を交換合うというものでした。

 蕪村顕彰俳句大学の三村純也委員長(大阪芸術大学教授)の司会の下で、「入選句」をめぐり、茨木和生氏(俳人協会常務理事)、宇多喜代子氏(現代俳句協会名誉顧問)、千原叡子氏(日本伝統俳句協会関西支部長)が「選評」をそれぞれ思い思いに語られました。実に俳句の面白さが浮かびあがりました。

 続いて、蕪村顕彰俳句大学「句会講座」の「講師推薦賞」の「入賞句と選評」を、朝妻力講師、山尾玉藻講師、大橋晄講師が行いました。

 式典は前後しますが、「児童生徒の部」の「入選句と選評」を、三村純也選考委員長に述べて貰いました。(「国際俳句蕪村賞」の「入選句と選評」は、三村純也選考委員長に述べて貰う予定でしたが、受賞者が海外で不参加のため、省略しました。「選考」して頂いた村純也選考委員長には、大変失礼しました)。

 このあと、各部の「入賞句の受賞式」行いました。「入賞句」をご紹介します。

蕪村顕彰全国俳句大会   第七期入賞句

◆一般の部
・大阪府知事賞
葉鶏頭黒々と影置きにけり  兵庫県 堀 瞳子

・大阪市長賞
大淀は風棲むところ青芒  兵庫県 山内茉莉

・蕪村顕彰俳句大学学長賞
登り着いたる大滝の真正面  大阪府 伊藤とし子

・文學の森賞
水母浮く釣舟一つ出でしあと  大阪府 安部和子

◆児童生徒の部
・大阪府知事賞
お日様がてんとう虫をよんでいる  鷺洲小学校四年 吉田 舟汰    

・大阪市教育委員会委員長賞
かき氷口の中だけ北極だ  鶴見南小学校六年 二星 奈央    

◆国際俳句蕪村賞
・大阪府知事賞
人真似の鸚鵡の歌や四月馬鹿  台湾 王 雪芳


 この後、式典会場の近郊にある「蕪村公園」に移動し、上記「入賞句のプレート碑」の「除幕式」を行いました。

 「除幕式」は、まず入賞句受賞者6名を真ん中に、川原学長が除幕の紐を曳いて式典を行いました。このあとは、全国募集作品選考者4人や講師3人を背景に、「プレート碑」の前で、沢山の参加者が「記念写真」を撮影していました。

 式典は成功裡に終わりました。受賞者、受講者、一般の皆様のお蔭です。心からお礼申し上げます。

 10月に入りますと、「第8期句会講座」が始まります。蕪村顕彰と俳句文化の振興、俳句国際交流に力を入れて行くと共に、3年後の「蕪村生誕300年祭」の向けて諸準備も進めて参ります。

 うか、今後共、皆様のお力添えを賜りたくお願い申し上げます。

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2013年08月31日

8月「句会講座」終り、「7期表彰式」へ

蕪村顕彰俳句大学 事務局
          

第7期「句会講座」を締め括る「山尾玉藻句会」が、8月28日(水)に開講しました。
 これにより、いよいよ「蕪村顕彰全国大会」の開催になりました。

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 ところで、山尾句会講座の開講日は、残暑厳しい日でしたが、受講生は皆熱心に受講生出句作品を3句づつ選句して一人一人発表しました。 このあと、山尾講師が受講生作品全句の「選句」を行い、1句づつ「選評」を行われました。意味の通じない作品に対して、講師が出句者に問いかけて、更に作品を良くするやり取りが、実に俳句向上に効果を上げていました。  さて、下記に山尾玉藻講師が今回の「句会講座」で指導された内容と、8月句会の「秀句」を寄稿して頂きました。どうかご高覧下さい

◆8月の兼題「立秋」

 歳時記では「秋立つ」「秋来る」「今朝の秋」「秋に入る」も同類のものとされています。
中で「今朝の秋」はやや主観色の濃い季語と言えます。大いに主観的季語である晩夏の季語「夜の秋」ほどではないにしても、立秋の日の朝に覚える爽やかな感じをやや強い主観で捉えたものです。そこで取り合せの対象はあくまでも日常的な平凡な景や物事が相応しく、余り饒舌にならない方が句として成功しやすいでしょう
尚、「秋に入る」は立秋間もなくの頃の情趣を伝える季語と捉えて下さい。

◆8月句会の「秀句」 

・柏手の印半纏けさの秋      山田美恵子

 (襟や背に名前や屋号の標識を染め抜いた印半纏の人物は何かの職人さんでしょうか。朝仕事の出掛に神前で柏手を打ち、仕事の無事を祈っているのでしょう。柏手と印半纏だけを提示し他は何も語っていませんが、「今朝の秋」に相応しい爽やかな印象を与える景です。)   

・鶏鳴の空へ抜けたる今朝の秋   阿久根良一 

 (立秋に関わりなく鶏は朝の鳴き声を上げたのでしょう。しかし、今日が立秋であることを意識する作者の耳には鶏の声が何時になくすっきりと響き、空へ抜けるように感じられたのでしょう。「空へ抜けたるの」の感受が主観的と言えます。)

・今朝秋の黙つてさがす老眼鏡    大山文子

 (恐らくこの作者、日常的に老眼鏡の置き所を忘れては探しているのでしょう。でも今日は「立秋」。それ故の爽やかな気分が手伝い、こころ落ち着いて探している様子です。「黙つてさがす」にそれが窺い知れます。)
  
・秋立つやふはりと被るハンチング  永島文夫

 (立秋を迎えると誰でも心が軽く弾みます。作者もハンチングを被って何処かへ出かけるのでしょう。この場合も「ふはりと」がそれとなく主観的ですね。)

  山尾玉藻

 以上が山尾玉藻先生の「季題解説」と「秀句と選評」です。素晴らしいご寄稿を頂き感謝致します。

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 さて、いよいよ次のこれからの主行事は、9月22日(日)午後1時開催の「蕪村顕彰全国俳句大会」に移ります。「蕪村顕彰俳句大学」と全国誌「俳句界」発刊の「文學の森」と共催して開催するものです。 「一般の部」の俳句作品が全国から1060句も応募が来て、目下同部に授与する大阪府知事賞、市長等4大賞の選考を、専門家による「ご選考」を進めてい頂いているところです。

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 ところで、下記に同「全国俳句大会」の式次第概略纏めましたので、掲載させて頂きます。どうかご高覧頂き、9月22日(日)の「全国俳句大会」にご来場いただきます様、お願い致します

◆9月22日午後1時からの「蕪村顕彰全国俳句大会」式次第

NPO法人近畿フォーラム21
    主催 蕪村顕彰大学
    共催 株式会社 文學の森
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2013年08月11日

8月「句会講座」は、猛暑の中で開講中

蕪村顕彰俳句大学 事務局
         

 今年の夏は、異常な猛暑続きの中で、「句会講座」の開講が始まりましたが、受講生熱気は、猛暑などには負けず、盛会の中で進んでいます。  8月5日(月)開講の朝妻力講師の「句会講座」も、ほとんどの受講生が参加し、宿題の兼題・「晩夏」、「夜の秋」について、受講生の互選が行われたあと、朝妻講師による「選句と評論」が出句1句づつ克明に進められました。最後に7期講座締め括る5回目の「講演・近代俳句」が行われました。

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 つづいて8月9日(金)は、大橋晄講師による「句会講座」が開かれました。
この日も、気温37度まで上がる猛暑日でしたが、受講生はほとんど出席して、「句会」がおこなわれ、受講生同士の「選句」と大橋講師による「選句と評論」が行われました。

 このあと、恒例の「蕪村に関する大橋講演」が行われ、萩原朔太郎著の「与謝蕪村」から引用しながらの「蕪村俳句の解釈」に注目があつまりました。それを少し下記に書いてみます。

◎更衣野路の人はつかに白し  蕪村

<春着を脱いで夏の薄物にかえる更衣の頃は、新緑初夏の候であって、ロマンチックな旅、情をそそる季節である。(中略)
 
 蕪村は「白」という色に特殊な表象感覚を有していて、彼の多くの含蓄深く使用している。例えば
・白梅や誰が昔より垣の外
・白梅に明ける夜ばかりとなりにけり
などの句も白という色の特殊なイメージが主題となって、これが梅の花に連結されているのである。

 この句において、蕪村は或る心象的なアトモスフィアと或る縹渺とした主観の情愁とを、白という言葉においてイメージさせている>萩原朔太郎。

 この「講演」を聴きながら、大阪毛馬の「蕪村公園」に植栽されている白梅の木を想いながら、この「白」色の意味の解釈を、皆理解したようでした。

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 8月「句会講座」は、28日(水)午後1時から山尾玉藻講師によって開講致します。

 8月の「句会講座」が終わりますと、いよいよ初の「蕪村顕彰全国俳句大会」の開催に焦点が移ります。現在全国から応募された1060組の「一般の部・優秀句の選考」がおこなわれております。

 勿論、応募のあった「児童生徒の部」、「国際俳句蕪村賞」の「選考」も進められており、間もなく受賞句が決定致します。大いなる期待が湧いてきます。
是非、初の「全国俳句大会」にご出席されます様、お願い致します。
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