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2012年11月03日

台湾から「国際俳句蕪村賞」受賞者の感想文

蕪村顕彰俳句大学 事務局

 台湾から「国際俳句蕪村賞」の受賞者の感想文を頂きました。このことが「国際俳句交流」の第一歩になったものと想い、感動致しております。
 これを取りまとめて頂きました、台湾義守大学の花城可裕先生に心からお礼申し上げ、下記に原文を掲載させていただきます。誠に有難うございました。


     
第五期「国際俳句蕪村賞」 受賞の感想
臺灣・義守大学 花城可裕


この度は、五人の学生に賞を給わり、ありがとうございました。以下は学生自身が書いた受賞の感想と自句自解です。書いたままをお送り致します。

 ◆ 打ち出され海に散りゆく花火かな  廖宸暐(学長賞)
 この度、「国際俳句蕪村賞(学長賞)」を頂き、誠にありがとうございました。自分の眼で見た光景をできるだけ表現しようとして作句しました。正直、賞を取れるとは思いもしませんでしたので、「君の句が受賞したよ」と言われたときにはたいへん驚きました。
 最後になりましたが、審査員の先生方に感謝致します。

 ◆ 青嵐馬の親子が駆け抜ける  許雅e(佳作)
 今回、国際俳句蕪村賞・佳作を頂き、とても嬉しいです。今回作った俳句は、牧場で馬の親子が草原を走っているのを見て想を得ました。青々とした草原を揺り動かして馬の親子が駆け抜けていきました。
 私は俳句はとても難しいものと思っています。一句に季語を一つしか入れられないことを知らなかった私は、初めて作った俳句に季語を三つも入れてしまいました。これには先生も驚かれたことでしょう。今回、賞を頂いて、少し自信が持てました。これからも俳句を頑張って作っていきたいと思います。

 ◆ 故郷が迎えてくれる青蛙  葉美其(佳作)
 外でどんな辛いことに遭っても、家族はいつも暖かく私の悲しみを聞いてくれます。また、私の楽しさや嬉しさも家族は共有してくれます。疲れて家へ帰るといつも、母が作った美味しくて温かい料理が私を待っています。母は私自身より私の好きな料理をよく知っています。
 私は家族のことを思いながら、宮崎駿の映画の光景を幻想します。長くて細い道は帰り道のようで、沿道に街灯があります。カエルがゲゲゲっと鳴いています。そこには明るい家があり、私を迎えてくれます。
 中学校の時、日本語クラブに参加しました。その時から日本語が好きになりました。今大学で日本語を勉強している時間は一番楽しい時間です。自分が好きな学科を習えることはほんとうに幸せです。
 子供の時、まる子ちゃんのおじいさんを通じて俳句を知りました。今、大学で俳句の作り方を勉強しています。短い句の中に様々なイメージを込めることができ、とても面白いです。今回は賞を頂き、本当にありがとうございます!

 ◆ 森の朝ダイヤを飾る蜘蛛の網  謝孟佟(佳作)
 或る朝、渓頭の森を散歩した時、樹間に蜘蛛の巣が掛っていました。その巣の上に朝露が乗っています。キラキラと輝いてまるでダイヤモンドのようだと思いました。
今回は、国際俳句蕪村賞に参加させて頂き、ありがとうございました。

 ◆ 夫婦して登る阿里山二重虹  張浄芬(佳作)
 山の麓に丸木小屋があり、仲睦まじい夫婦が住んでいました。夫が街の喧騒を遠く離れていたのは、大病を患った妻の為でした。或る夏の午後、山裾の草原に一陣の驟雨が降り、草原の埃を洗い流しました。丸木小屋からこの光景を見ていた夫は、雨が止むと、妻を労わりながら山に登りました。すると眼前に二重の虹が現れました。この美しい光景を見た妻はリュックの中から小さなスケッチブックを取り出し、永遠に在るかのようですぐに消えてしまう虹を描き出しました。この時、父母の様子を見守っていた私は、これからも父母に孝養を尽くしたいと思ったのでした。
 この度は、賞を頂き、ありがとうございました。

 ◆ 攩網の出ては引つ込む夏野かな  花城可裕(佳作)
 夏野の草から「たも網」が出たり入ったりしています。子どもの笑い声も聞こえてきます。しかし、草が繁茂しているため、子どもの姿は見えません。これは私が子どもの頃に見た光景を懐かしんで作った句です。インベーダー・ゲームが出始めの頃に育った私は、屋内外での伝統的な遊びをした最後の世代です。テレビゲームはその後も一切しませんでした。
 以前にこんな歌を詠んだことがあります。「平成の子らは知らじな通りゃんせめんこ影踏みおちゃらかほいを」

 この度は、私にまで賞を給わり、ありがとうございました。学生に就いて申しますと、今回の受賞はたいへんな動機付けになったものと思われます。
 貴会の今後今後益々のご発展をお祈り申し上げます。



posted by 蕪村顕彰俳句大学事務局 at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際交流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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