2012年12月31日

「ロシアとの俳句交流国際会議」を開きました〜サンクトペテルブルグ日本センターの松原斉氏と〜

NPO法人近畿フォーラム21主催
       蕪村顕彰俳句大学 事務局




暮れも押し迫った12月26日午後2時から、「国際俳句交流」の「絆」が結んだばかりのロシアの「サンクトペテルブルグ日本センター」所長・松原斉氏と、大阪市役所で初の「国際会議」を開きました。

 ロシアのサンクトペテルブルグ(旧レニングラード)の松原斉氏は、別の案件で大阪市を訪問されたものですが、大阪市の協力でこの「会議」開催を設営して頂いたものです。

 「交流の絆」が実った直後に、ロシアの松原斉氏と初の「国際会議」が出来るとは、予期していなかっただけに大感激でした。
同会議には、松原斉氏を囲んで、NPO法人の幹部理事4名と、大阪市から2名の方が参加し、私たちから、国際俳句交流の繋がりを結んで頂いたことにお礼を述べたあと、「会議」入りました。


 まず、「国際俳句交流」先は、既にフランス、ウクライナ、台湾と結んでおり、2012年3月の蕪村顕彰俳句大学の第6期表彰式に応募された優秀句に、初の「国際俳句蕪村賞」を「大阪府知事・大阪市長・当学長」名の各賞を授与したことを報告しました。
続いて、松原斉氏に「サンクトペテルブルグ日本センター」の業務や「これからの俳句応募」など、交流の進め方について協議しました。

 松原斉氏によりますと、「もともとサンクトペテルブルグ日本センターは、日本と経済交流を進める団体で、訪日に必要なために現地のロシア人に『日本語教育』には力を入れているとのことでした。

 しかし、俳句などの文化活動にはまだ着手していないため、この機会を捉え、日本語教師に「俳句学習」をお願いすると共に、日本語精通のサンクトペテルブルグ「露日協会」のカリー二ナ副会長に「俳句交流」仲介の労を執って頂き、作品応募活動を進めて貰うよう依頼します」との意見を述べられました。

 更に、既にロシア俳句交流団体として紹介済みの「国際交流基金モスクワ日本文化センター」の坂上陽子氏の処では、日本文化振興に真剣に取り組んでおられ、俳句にも強い関心を持っておられるので、坂上氏には「俳句交流」に積極的に取り組んで頂くようお願いします」という、極めて喜ばしいお話を聞くことが出来ました。坂上陽子氏によろしくお伝え下さいと懇請致しました。
 
 そこで私たちからのお願いとして、2013年3月の「第6期蕪村顕彰俳句大学」表彰式に向けての作品応募について、下記の要請を致しました。

  ◆応募俳句作品は、「日本語」でお願いしたい。
  ◆「俳句」には、必ず「季語」をひとつ入れて頂きたい。
  ◆季節や風景を見ながら、その時心に感じた「想い」を詠んで頂きたい。
  ◆応募の締め切りは、2013年2月1日にさせて頂きたい。

以上、4点をお願いしたのです。


 しかしやはり日本慣用の「季語」については、「ロシアの方々に分かって頂くかどうか、これが大きな課題ですね。でも頑張ってみます」とのご返事を頂き、これへのご対応に心から感謝しました。

 ところで、今日初めてお会いした松原斉氏は、1952年香川県生まれ。1976年に「丸紅」に入社し、15年間ロシアに滞在。2011年12月に「丸紅」を退社され、そのあと「サンクトペテルブルグ日本センター」の所長を務められておられるのです。

 松原斉氏が「ロシアでは、日本に対する好感度は非常に高いです。これは日本のロシア観とは違いますね」との言葉は強烈な印象として残りました。だとすればこれからは、松原斉氏に日本とロシアとの「橋渡し役」になって頂かないといけない方だとの思いを強くしました。

 ロシアとの初の「国際交流会議」も、アッという間に終わって仕舞いました。

 これからロシアとの「国際俳句交流」を発展させて行くことに合意出来たことは、実に喜ばしいことでした。2013年3月の俳句作品応募が、楽しみです。

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2012年12月30日

第7期講座から新「句会」が開講します

蕪村顕彰俳句大学    事務局


 平成25年4月から始まる「第7期講座」から、新規「句会」を開講することになりました。

 平成24年9月からの第6期「句会講座」では、「句会」のひとつが諸般の事情で取り止めになったため、従来からの「雲の峰」俳句会主宰 朝妻 力講師と、「火星」俳句会主宰の山尾玉緒講師による2「句会講座」を開講して参りました。

 お二人の講師による「句会」と「講演」は、実に実りあるもので、受講生の「俳句作りの実力」は「句会」を重ねる毎に見事な成果を上げて、大いに盛り上がっています。

 そんな中、平成25年4月から開講する第7期の「句会講座」に、新しく「雨月」俳句会主宰の大橋晄氏を講師に迎えて、新規の「句会講座」を開講することになりました。

 これにより25年4月からの「句会講座」は、3つとなり、「蕪村顕彰俳句大学」の講座は、益々盛り上がることは必至です。

 そこで、新しい「句会講座」の講師に就任して頂いた「雨月」俳句会主宰の大橋晄氏の「プロフィール」と「俳句への想い」を下記に掲載致します。
(なお、3講師による25年4月からの「第7期講座の日程」は、近々当ページに掲載させて頂きます。

 どうか、大橋晄氏の「句会講座」の受講に応募して頂きますようお願い致します)。


◆<大橋晄氏の「プロフィール」…→詳しくはこちら



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2012年12月24日

台湾から「東北大震災」に想いを込めた俳句

NPO法人近畿フォーラム21主催
       蕪村顕彰俳句大学 事務局


 
 「東北大震災」の被災地については、被害状況と復興の進み具合に諸外国から大きなご懸念と関心が寄せられています。

 こうした中、「蕪村顕彰俳句大学」と「国際俳句交流」事業を共に進めている、台湾の義守大学の花城可裕講師から、「交流」活動の一端として、「東北大震災に寄せる想いの俳句」を頂きました。

 花城講師は、「下記掲載の三句とも、大震災とかかわりのある句ですが、復興の遅々として進まぬ中、心を巡らせれば被災地のことが思われるのは何も私だけの事ではないものと思われます。」と書き添えておられます。

 そこで、花城講師の「被災地への想いを込めてた俳句3句」を下記に掲載致します。




   ◆ さまざまの事は忘れて櫻かな  
 元は「ざまざまの事は忘れて瀧櫻」と言う句でした。

 ここ数年、政治的空白や一向に回復しない景気、それに東北大震災など、日本人は辛い日々を送って参りました。殊に去年の大震災が日本人に与えた衝撃は測り知ることはできません。 そんな暗い世の中を少しでも明るくするかのように、瀧櫻は今年も満開の花を咲かせました。満開の瀧櫻を見た日本人は日常の苦難を一瞬忘れたことでしょう。

 上の句は、「瀧櫻」を「櫻かな」に代えて地域限定をせず、一般化したものです。


   ◆ もみじ葉のしをりの痕や歎異抄  
 以前に古書店で購入した文学書の頁を捲っていると、もみじの葉の栞の痕が残っていました。葉の方はすでにありませんでしたが、赤い色素が本に移っていました。これに歎異抄を附けた訳ですが、歎異抄と言えば、門徒でなくとも「善人なおもて往生す、いわんや悪人をや」という親鸞聖人のお言葉が連想されるものと思います。

 今般の津波は善人・悪人の区別無く呑み込んでしまいましたが、亡くなられた方々の無念さは如何ばかりでしょう。古書のもみじの葉がすでに無くなっていたように、津波で亡くなられた方々も弥陀のご加護を得て極楽往生されたものと信じたく思います。
                                                                                                         
 なお、この句だけは今回の為に作りました。「もみじ」に掛らないところが難点ですが、「凧きのふの空のありどころ」の句もございますから、瑕瑾刺するにあたわざる程度のものでしょう。むしろ、「難点」を以って「難を転ずる」ことができれば望外の幸いです。


   ◆ うめ咲きて返歌いただく心地かな  
 元は「梅一枝返歌頂く心地かな」という句でした。

 私は東北大震災の年、弊校の俳誌『ゆうかりぷたす』第2号に於いて、「東北関東大震災祈祷平安歌文集」の特集を致しましたが、今年になって、東北在住の書家の方から、この歌文集に掲載した私の短歌を書いた作品を頂戴致しました。  

 その歌は、「津波避け孤立してなお嬰児を囲み暖むる人の心根」です。 頂いたのは返歌ではありませんでしたが、返歌を頂いたような心持ちになりました。

頃はちょうど好文木・梅の咲く時節でした。
 ≪右写真がその作品
     

                                                      
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