2012年11月25日

仏からも「国際俳句蕪村賞」受賞の喜び

NPO法人近畿フォーラム21主催
       蕪村顕彰俳句大学
学長 川原俊明


 先日の”台湾”、”ウクライナ”からの「メッセージ」に続いて今度は、フランスから「国際俳句蕪村賞」受賞の喜びと「国際交流へのご協力」について、ご丁重な「メッセージ」を頂きました。

 頂いたのは、「蕪村顕彰俳句大学」とフランスとの「国際俳句交流」の連携にご貢献をして頂いた、フランスの吉澤クロードさんからでした。
 
 吉澤クロードさんは、父が日本人、母がフランス人で、中学3年生まで日本で過ごされたあと、フランスのトゥール−ズ市に住んでおられる方です。そのトゥール−ズ市で、在住邦人と協同して「日仏文化センター」を立ち上げ、「日仏文化交流」に力を注いでこられてきたと伺っております。

 そんな中、私たちの呼びかけに応じて、「蕪村顕彰俳句大学」との連携を図ることが「俳句を愛するフランス人と日本人をつなぐ絆になる」として、この活動にご助力をして頂きました。

 吉澤さんが住んでおられるトゥール−ズ市圏は、人口約110万人で、リヨンやマルセイユといったフランス大都市と同様な国際的な都市で、大型航空機エヤバス社の本拠地で知られる世界的に有名な産業都市でもあります。現在、トゥール−ズ市には、在住日本人は約 200名おられるそうで、この方たちと手を携えて「日仏文化センター」の運営をされておられます。

 「メッセージ」で感動したのは、トゥール−ズ市はフランスの第二の大学都市で、日本語や日本文化を学ぶ学生が多いということ。また「フランス俳句連盟」を創られるほど、日本の「伝統文化」を愛するフランス人が毎年増えてということでした。

 大変感動したのは、『トゥール−ズ日仏文化センターが「蕪村顕彰俳句大学」の「国際俳句蕪村賞」の俳句コンテストのフランス・コーディネーターにえらばれたことは、非常に名誉ある事だ』とのお礼の言葉を頂いたことです。

 且つ、「大阪市長賞」を受賞されたミッシェル・グロスさんの受賞の驚きとお喜びの様子に感動しました。「その喜びが日本まで伝われば。そこに最も素晴らしい国際交流がなりたつのではないのでしょうか」という吉澤さんのご感想にも感謝しております。

 日本の俳句を通して「日本人の心」をどしどし世界に発信して「国際俳句交流」活動を進めて参る所存で御座います。どうか「フランスと日本の間の国際交流」をお手本にさせて頂きながら、「国際俳句交流」活動を更に進めたいと存じております。今後とも吉沢さんのご協力をよろしくお願い致します。本当に有難う御座いました。

それでは下記に、吉澤さんの「メッセージ」を掲載いたします。


 ◆<吉澤クロードさんからのメッセージ>
  大阪で開講されております「蕪村顕彰俳句大学」の「国際俳句蕪村賞」俳句コンテストにフランスが参加させていただく事になり、さらにフランス人が書いた俳句が「大阪市長賞」に選ばれた事は、俳句の著者をはじめ,我が「トゥール−ズ日仏文化センター」、そしてフランス国全体にとって、非常に名誉に感じる次第でございます。

 フランスは、もうあれこれ十年以上前から日本ブ−ムで、日本の色々なものにフランス人が興味をもつようになりました。お寿司や焼き鳥、ラーメンからお好み焼きまでが大人気。日本の「現代文化」とされる漫画、コスプレー等が大変はやるようになる中、日本の「伝統文化」を愛するフランス人の数は、毎年増えるばかりです。

 そのうち、俳句に深い興味を持つ人々が段々多くなり、フランス語で書く俳句を集める為、「フランス俳句連盟」までがつられる程になりました。

 5-7-5を守ってフランス語で書いた俳句は、当然のこと、日本語になおした場合、俳句でなくなりますが、フランス人が読めば、日本の「心」にちょっとは近づいてる気がいたします。

 特にフランスの南西にあるトゥール−ズ市は、日本にあこがれている若者が非常に多い街です。トゥール−ズ市は、フランスの第二の大学都市でもあれば、トゥール−ズ大学の日本語セクションは、生徒数で言えばフランスの二位か三位を争うぐらい、日本語や日本の文化を学ぶ学生が多い大学です。

 そういった状況の中で、トゥール−ズ日仏文化センターが「蕪村顕彰俳句大学」の「国際俳句蕪村賞」の俳句コンテストのフランス・コーディネーターにえらばれたことは、非常に名誉ある事です。「国際俳句蕪村賞」にかかわっておられる日本の皆様に心から感謝いたす次第でございます。

 そしてトゥール−ズ日仏文化センターの総務部長を務めさせて頂いている私も個人的に、これからも俳句を愛するフランス人と日本人をつなぐことによって、わずかの一員としてではありますが、「フランスと日本の間の国際交流」にご協力できれば大変幸いでございます。

 今回の「国際俳句蕪村賞」の俳句コンテストに「大阪市長賞」に選ばれたミッシェル・グロスさんは、南フランスの有名な港町二ースの近くに住む、日本語を学びながら、俳句にあこがれる女性の方です。

 一生懸命日本語で書いた自分の俳句が、「大阪市長賞」を受賞したとはじめて聞いた瞬間の驚き、そして喜びの言葉は、今でも私の耳と心にひびきます。

 「えーーー!本当に?? 信じられなーーい!!私は今、自分の椅子の上でぴょんぴょんはねてます!早速私の日本語の先生に伝えなくっちゃ!「大阪市長賞」なんて、本当に私でいいの? 日本の皆様にくれぐれも私の感謝の気持ちを是非伝えて、宜しくお伝えくださいねーー!」と大変エキサイトしておりました。

 そのグロスさんの喜びの言葉は、我々トゥール−ズ日仏文化センターの一番の喜びにもなりました。

 一人のフランス人が喜び、そしてその喜びが日本まで伝われば。そこに最も素晴らしい国際交流がなりたつのではないのでしょうか。

 今後もくれぐれも宜しくお願い申し上げます。
                               トゥール−ズ・日仏文化センター
                                  総務部長  吉澤クロード
                                                   (以上)
posted by 蕪村顕彰俳句大学事務局 at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際交流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月22日

ウクライナから「国際俳句蕪村賞」受賞の喜び

NPO法人近畿フォーラム21主催
       蕪村顕彰俳句大学
学長 川原俊明


 NPO法人近畿フォーラム21主催の講座「蕪村顕彰俳句大学」は、既に開講以来3年目を迎えました。当「蕪村顕彰俳句大学」では、「句会講座」と4年後に迫った「蕪村生誕300年記念事業」、それに新たに創設した「国際俳句蕪村賞」による「国際俳句交流」活動の、併せて3活動を進めております。

 今年5期を終えた「蕪村顕彰俳句大学」では、受講生の作品や海外からの応募作品を選考して表彰する式典を、今年の9月23日に行いましたことは、既にご報告させて頂いております。

 この中で「世界で最短の詩」である俳句文化通して国際俳句交流と大阪生誕の与謝蕪村を世界に広める活動を始めたところ、フランス、ウクライナ、台湾から俳句作品の応募があり、上記の表彰式で優秀作品に「国際俳句蕪村賞」を授与いたしました。

 「蕪村顕彰俳句大学」では、「国際俳句蕪村賞」の受賞者に「賞状」をお送りしました。そうしましたら、同賞の大阪府知事賞を受賞されたウクライナのロマキナ・イリーナさんから「お礼のお便り」を頂きました。

 また、ウクライナと私たちとの交流仲介の大役を果たし、今回出句して頂いた作品に「佳作賞」を受賞されたウクライナ・キエフ国立大学助教授 シェフツォバ・ガリーナさんからも、「ウクライナで盛んになっている俳句クラブ」の貴重なメッセージを頂きました。

 海外で「俳句に関心が集まっている状況」は、それとなく伺っておりましたが、お二人のお便りを頂いたことで、当「蕪村顕彰俳句大学」としても、大阪から「国際俳句交流」を積極的に発信して行かねばならないと改めて決意した次第です。

 そこで、ウクライナからの感動の「お便り」を下記に掲載させて頂きます。


 ◆<ロマキナ・イリーナさんからのメッセージ>
 日本の大坂で開講されております講座「蕪村顕彰俳句大学」の「国際俳句蕪村賞」のコンテストに参加できる機会を与えていただき、まことにありがとうございました。
 しかも、わたしが「国際俳句蕪村賞」を受賞出来ましたことには、こんなうれしいことはございません。ウクライナまで「表彰状」をお送りいただきまして感謝しております。
 私が俳句の好きなところは、「こんなに数少ない言葉で、こんなに深い感情を表すことができる」ということです。
 俳句は「墨絵」に似ていると思います。筆の3−4だけの動きで、色々な美しい景色を画くことができるからです。
 私は、長い間日本語を勉強しています。日本語は、他の言語と全く違うと思います。
 ウクライナで日本語を学習できることを非常にうれしく思います。
 ですから、今回日本の「蕪村顕彰俳句大学」のコンテストで「国際俳句蕪村賞」を受賞したことを知らされたとき、私の大好きな先生のことを想いました。
 ナターシャ先生とガリーナ先生のお二人です。お二人は私に「日本語と俳句のおもしろさ」を教えてくださいました。先生たちと出合うことができて、非常に嬉しいです。
 受賞のお祝いに友達といっしょにお酒を飲まなければならないと思いました。そして、祝杯をあげました。
 本当にありがとうございました。
                                    ロマキナ・イリーナ

 ◆<ウクライナ・キエフ国立大学助教授 シェフツォバ・ガリーナさんからのメッセージ>
 私たちは、もう5年ぐらい前からウクライナのキエフで、「俳句クラブ」を作りました。そこから、「俳句という芸術」がウクライナで広がるようになりました。
 驚いたことに、沢山のウクライナ人の間では、ソ連時代のうまい文学の俳句翻訳を例として、ウクライナ語とロシア語で「俳句のような短い詩」を書く経験があったというのです。
 その人たちと、何も書かない、でも俳句に興味がある人も集め、今「俳句クラブ」の活動を進めています。
 最近、私が大阪の「蕪村顕彰俳句大学」に参加出来るようになり、とても嬉しいです。私たちと日本の俳句クラブや俳句が好きな人との関係が出来ることは、とても大事だと思います。その関係があると、ウクライナの「俳句クラブ」の活動は、いきいきとしてきます。
 今年の9月「蕪村顕彰俳句大学」で「国際俳句蕪村賞」のコンクールがあり、そこで受賞したことが、私たちの俳人のエネルギーが増して、以前より「日本語俳句への関心」が大きくなりました。  
 なんとか、はっきり見える目的があらわれると、何でもやる希望が大きくなると思いますね。その上、大阪を通じて、違う国の俳人からの情報も得られるし、とてもいいと思います。
 でも、一番大事なことは、大阪の俳句グループと知り合いになることだと思います。大阪の俳人や俳句が好きな方は、みんなとても明るくて、優しい方ばかりで、その人たちからいろいろ勉強するべきものがたくさんあるということです。
 これからもどうかよろしくお願い致します。
                                  シェフツォバ・ガリーナ
                                                 (以上)
posted by 蕪村顕彰俳句大学事務局 at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際交流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月18日

11月の「句会」講座が始まりました


NPO法人近畿フォーラム21主催
       蕪村顕彰俳句大学 事務局


 11月初回の「句会」講座は、朝妻力講師によって11月12日に追手門学院大阪城スクエアで開講しました。

 「句会」講座はまず、11月「句会」の兼題である「時雨」、「水仙、それに「自由題」をもとに出句された111句の作品を、受講生がお互いに選句し合ったのち、その締め括りとして朝妻力講師が選考した「佳作」、「入選」、「特選」句を公表。その上で、1句づつ「評論」を行われました。
 朝妻力講師が行われた1句づつの「選評」は、送り仮名や歴史的仮名遣い、文語での文法などについて、111句すべてに詳しい解説が行われ、受講生は、真剣に訊き入っていました。。


 このあと、同講師による「講演」が行われ、「自動詩五段活用」→「文語では四段活用」を中心とした「言葉の遣いの基本」テーマと、俳句を作る時不可欠な「電子辞書の使い方」のテーマについて説明されました。

特に「電子辞書の使い方」については、例えば「例走」を調べる場合の方法として、下記のように説明されました。
  @  音で引く:「そう」と入力して「走」で検索決定
  A  訓で引く:はしると入力して検索決定
  B  連用形で引く:はしりと入力して見出し語をみる
  C  連用形で逆引きする:逆引き窓に「はしり」と入力し、見出し語をみる
  D  濁音で逆引きする:逆引き窓に「ばしり」と入力し、見出し語をみる
上記の方法による「電子辞書の使い方」の説明でした。

 さらに「言葉の遣いの基本」として、俳句は「や」「かな」「けり」などの「文語」を多用することに留意すべきであり、これらに「口語」が混じると稚拙感が出て仕舞うと強調されたのです。
 その上で
  @  「稚拙感」を避け、言語の種類を統一するために「文語」を使用する
  A  意味を正しく伝えるために「文語」に統一する
  B  韻文のリズム感を生かし、散文化を避けるために「文語」を使用する
との説明でしたが、すべて「なるほど」と納得させられました、

そして最後に「日本語の教育について、最近物を書く、あるいは古典を理解することについて議論されているが、俳人はその先頭に立つ、つまり美しい日本語を守る実践者である、というプライドが必要」と締めくくられました。この「俳句作りのプライド」の講演は印象的でした。

  


11月の2回目の「句会」は、山尾玉藻講師のもとで29日の午後1時から
追手門学院大阪城スクエアで開講されます。

 序でながら、これからは4年後に迫って来た蕪村生誕300年記念の事業として
「国際俳句蕪村賞」を基盤として、「国際俳句交流」に力を注いで行くことを
改めて申し添えておきます。


                                                         
posted by 蕪村顕彰俳句大学事務局 at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする