2012年07月29日

「俳句は世界最短の詩」 〜8月「句会・講演」が始まります〜

                NPO法人近畿フォーラム主催
                   蕪村顕彰俳句大学 事務局


 まず、7月の「後半講座」をご報告致します。
 7月27日(金)18時半から、大阪芸術大学芸術学部の三村純也教授を講師に「小中高国語教諭」講座が開講されました。三村教授は、「季節感」に疎くなっている「児童生徒」にどのようにして、それを感じさせたらいいのかをじっくり講演されました。

 俳句つくりの上で最も大切なことは「季語」ですが、都会に居住する児童生徒たちは、「季節感」を象徴する花や樹木、昆虫等に接する機会が乏しいために、17音の中に最も欠かせない「季語」の発想、選択が出来ない難しい状況下にあると説明されました。
 また、「俳句は余韻、余情」が大切なものでが、「おいしい、嬉しい」などの直截的な言葉は避けて、それを感じさせる別の言葉を使って、作者が伝えたい感情、写生を読む人に感じ取らせる工夫をするよう指導して欲しいと述べられました。
 つまり「俳句」とは、季節の動向や人事を詳しく「説明」する17音ではなく、読む側の6〜7割の人たちが、「季語」を中心に17音から、作者の作意を想像し、季節の余韻や余情に想いを寄せるものだと述べられました。


 さて、今回の講演の中で、特に印象的な「ことば」が飛び出しました。

 『俳句は、世界最短の詩』 ということでした。
この解説に接し、身震いするほど感動しました。確かに拝聴すれば「世界最短詩が俳句」であることに間違いはありません。身近にあり過ぎるため、「俳句つくり」に気を配り過ぎていて、迂闊にも肝腎の「掛替えのにない俳句実像」気づいていなかったのです。

 このフレーズをキャッチコピーに掲げ「伝統日本俳句文化の尊さ」として、国内だけでなく、「国際俳句交流」の主題目として広く世界に発信していかねばならないと痛感しました。同時にこのことを、我々世代から後世の児童生徒たちに伝承していかねばならない重要な役割と責任があるとも思いました。
 本当に貴重な「講演」でした。



  さて、講座日は前後しますが、7月25日(水)は「山尾玉藻句会」の山尾「講座日」でした。
 ところが山尾講師の実父様が19日に逝去されたため、当日の山尾講師の俳句結社「火星」の主要同人の戸栗末廣氏に講師をお願いし、「句会」を開講しました。山尾玉藻講師には、心からお悔やみ申し上げます。
 このため同「句会」は、同「句会」に受講生から出された作品の中から、戸栗講師に「秀作・佳作・入選」の作品を選んで頂きました。この中から「秀作」作品を報告させて頂きます。
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<秀作> 戸栗末廣選
 ◆ 日盛や黒のネクタイ締め直し     阿久根良一
 ◆ 日盛の水噛んで飲む雀かな     原田タキ子
 ◆ 柿の木の下草さわぐ土用かな    大山文子
 ◆ 梶の葉に風の生まるる洗鯉      蘭定かず子
 ◆ 杉山に男入りゆく日の盛         山本耀子
 ◆ 日盛の祭半被へ水しぶき        河崎尚子
 ◆ 吊橋をゆらさぬように日の盛      山本耀子
 ◆ 初蝉を厨に夫の誕生日          野澤あき




 ところで、8月講座日程ですが、8月9日(木)に「立村霜衣講座」、8月25日(土)に関西大学文学部教授の藤田真一講師による「小中高国語教諭講座」、8月27日(月)「朝妻力講座」、8月29日(水)「山尾玉藻講座」を開講致します。どうぞ宜しくお願い致します。

                                                     
 9月23日(日)は、第5期「表彰式」と蕪村公園で、「優秀句受賞作品プレート碑」の除幕式を行います。どうか大勢のご参加をお願い致します。

 最後になりましたが、蕪村顕彰俳句大学では 「第6期講座の新人受講生募集」を行っております。どしどしFAXにて、お申込み頂きますようお願い申し上げます。
              
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2012年07月20日

「蕪村俳句」で大阪市立大学との共同活動

       NPO法人近畿フォーラム主催
                   蕪村顕彰俳句大学 事務局


 梅雨が明け35度を超す猛暑の日、大阪府住吉区杉本3-3-138にある大阪市立大学文学部を訪ねました。異常な猛暑の中、天王寺発杉本町駅を下車して大学まで僅か1キロbの道筋を歩いただけで、体全体から吹き出す汗に驚かされました。今夏の気候は異常です。

 大阪市立大学文学部と当NPO法人は、NPO法人主催の「蕪村生誕300年記念行事業実行委員会」の委員長に村田正博教授、同委員会の特別顧問に大場茂明教授にそれぞれ就任して頂いており、共同して同記念行事活動と蕪村研究を進めていくことで既に合意しております。

 そこで、これからの具体的な活動の進め方について更に協議するため、今回同大学文学部を訪ねたもので、2時間ほど話し合いをしました。

 まず特筆すべきことは、この共同活動に「大阪市住まい情報センター」と連携が出来、蕪村まちづくりネットワークへの情報発信等に協力して頂くことのご報告を受けたことでした。強力な支援者の誕生です。
 それに加え、新しい始めたNPO法人活動の「国際俳句交流」にも、大学側として「投句システムの開発」などに取り組んでもらうことになったことです。
 今後進めていく具体的な活動を下記に上げます。


  

  @  両者の「研究目的」として、与謝蕪村の現代的意義→「300年記念事業の展開」を進
     めるために、WEBによる国際発信をすすめる。(市大文学研究科・研究プロジェクト
     推進補助費へ申請)

  A  まち歩きルートの開発と実践(天六〜毛馬閘門〜都島駅を結ぶエリア等)

  B  ホームページは、現行のものを充実運営していくが、将来は国際交流に向けた新企
     画を製作する。

  C  大川・淀川沿岸で活動する各種まちづくり団体とのネットワークの検討をすすめる。

  D  学者・俳人による念願の「シンポジューム」は、来年秋に実施する。

その上で、2012年度の目標として、

 ・ 「共同研究会の定期会合」を2カ月に一回開催する。
 ・ まち歩き=地域資源発見ルートの開発
 ・ 特に俳句文化と共同活動の「海外へ情報発信」を進める。(ホームページ)
 ・ 「大阪市住まい情報センター」の協力を得て、両者活動と研究実績の広報を依頼する。







以上のような内容の下で、4年後に迫って来た「蕪村生誕300年記念行事業」を進めていくことになりました。
 
NPO法人としても、大阪市立大学と共同活動出来ることが更に深まったことに心底から喜びを感じております。とくに「大阪市住まい情報センター」との連携を繋いで頂いた大学側に改めてお礼を申し上げます。

 これからは日本文化俳句を通じて、蕪村生誕地の大阪と諸外国との「国際俳句交流」が大きく動き出します。既に仏トゥールーズ市の「日仏文化センター」、ウクライナ国立大学、台湾の義守大学との交流が決まっております。しかも交流可能な先の外国の窓口と目下折衝を行っているところでございます。




 第5期7月講座も後半に入り、7月25日(水)13時〜「山尾玉藻講座」、7月27日(金)18時半〜三村純也大阪芸術大学教授による「小中高国語教諭講座」が行われます。
 事務局としては、今後「俳句講座」運営とともに、「蕪村生誕300年記念行事」、「国際俳句交流」事業に真剣に取り組んでまいります。どうか皆様のご支援を賜りますようお願い致します。
 
 大阪市立大学との共同活動のご報告まで。
(以上)
posted by 蕪村顕彰俳句大学事務局 at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月08日

仏 トゥールーズ市と結べた「国際俳句交流」

                NPO法人近畿フォーラム主催
                   蕪村顕彰俳句大学 事務局


 大阪市政策企画室の国際交流推進担当の紹介で、仏のトゥールーズ市(Toulouse)の「日仏文化センター」代表のクロード吉沢氏と、国際電話でお話をさせていただいた結果、仏との「国際俳句交流」が実を結んだことを以下にご報告させていただきます。


 クロード氏は、父が日本人、母がフランス人の二世の方で、小学校1年生から高校3年生まで在日の経歴があったということから、会話は流暢な日本語で、率直に話し合いをすることが出来ました。

 まず、当方の市民講座「蕪村顕彰俳句大学」は、大阪生誕の与謝蕪村俳句文化を顕彰しつつ、優秀な講師の下で「句会講座」を開き、後世に「日本語感性の素晴らしさを象徴する俳句」を継承していく活動をすすめており、活動は既に3年目を迎えたと伝えました。
 そんな活動中に、「五七五・俳句」が、諸外国で親しむ会が盛んだとの予想外の情報が有ることに気付いたをことから、これに対応する新活動として「国際俳句交流」を加え、諸外国の愛好家から「俳句作品」を出句して頂こうということになったと伝えしました。
 この試みは、既にウクライナ国立大学の助教授や台湾の義守大学の日本語学科博士らを通じて、この「国際俳句交流」に参加して頂くことが決まっていることも報告しました。

 これに対してクロード吉沢氏は、この「趣旨」に快くご賛同して頂き、8月中旬までにトゥールーズ市の「日仏文化センター」から出句してほしいとの当方の申し出にも、快諾して頂きました。 
 これで仏との「国際俳句交流」が実を結んだことになり、大変感動しました。心からお礼を申し上げました。


 仏 トゥールーズ市の名前だけは聞いたことがありましたが、クロード吉沢氏から当市の詳細ご説明を伺い、大いに驚かされました。
トゥールーズはオート=ガロンヌ県北部に位置し、地中海と大西洋とを往復する重要路の途上にあります。晴天の日には、市街の南端からピレネー山脈の山並みが見えるそうです。

 トゥールーズは、パリ、イオン、マルセイユに続く仏の第4の都市圏で、人口は約80万人。在住日本人は、約300名と推定されています。トゥールーズでは、日本に対する関心が特に高く、吉沢氏代表の「日仏文化センター」は勿論のこと、日本人子弟のためのトゥールーズ日本語補習授業校等もあるということです。

 最も驚いたのは下記のことです。
 第一次大戦が終わった頃、「商業航空輸送」がトゥールーズで始まったのだそうです。第二次世界大戦後もBACと協同で「コンコルド」を開発するなど、ヨーロッパ航空産業における拠点の位置を占めているとのことでした。現在も「エアバス」の本社が、当地トゥールーズに置かれ、組み立て工場が稼働中とのこと。これは初めて聴くことで驚愕しました。
 更にトゥールーズでは、ツールのラース大学と組んで「ロボットつくり」をしており、コンピューター業、航空・宇宙産業、医薬品業、食品業も盛んに行われ、「ワイン」も製造している、文字通り「産業都市」なのです。
こんなに素晴らしい仏のトゥールーズ市と、「俳句」を通じて「国際文化交流」が出来ることになるとは、これに優る喜びはありません。

 吉沢氏の話によると、仏の有名新聞のページに日本語の「俳句投句」欄が月に2回、掲載されているそうです。そこで、吉沢氏は、その新聞に当「蕪村顕彰大学」の「国際俳句交流」の趣旨を綴った「広告」を出し、仏全域から「俳句作品の募集」を試みたいとの意欲を披露されました。吉沢氏のご発案には之また驚きでした。
 

 

 ところで、応募の中から選考された諸外国からの「優秀作品」には、大阪府知事・大阪市長の「国際俳句蕪村賞」を授与いたします。受賞作品は、蕪村生誕地にある「蕪村公園」内に「プレート碑」を設置します。同時に、国際受賞作品を世界に発信していきます。

 最後になりましたが、トゥールーズ市の「日仏文化センター」代表のクロード吉沢氏にご協力頂くことが出来ましたことは、改めて心からお礼申し上げます。吉沢氏のご助力をきっかけに、我が国で初の試みとなる「国際俳句交流」活動を、盛り上げていく覚悟でおります。

 既に国際俳句交流が実現している台湾の義守大学、ウクライナ国立大学に対しても、心から感謝いたして居ります。さらには近々幾つかの諸国との交流も、実を結ぶ見通しになっています。

 「俳句の国際交流」によって、「日本語の心と美しさ」を、ここ大阪から世界にアピールして参る所存です。  
(以上)
posted by 蕪村顕彰俳句大学事務局 at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際交流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする